インドネシア・バリクパパン1 目錄 インドネシア・シンカワン1

インドネシア・バリクパパン2




神宮司まりも
「『誰』大尉、重大な
問題が発生しました」



神宮司まりも
「輸送船団の旗艦に致命的な
トラブルが発生し、航行不可能と
なりました」



神宮司まりも
「香月司令は、彼等をこの地に
残すという苦渋の決断を
下されました」



『誰』
「確かに俺達には猶予がない。
やむを得ないか…。それで?
俺の新たな任務とは?」



神宮司まりも
「この島の全島調査です。
戦術機部隊は残せませんので、
島の安全確認が必要です」



『誰』
「なるほど。既に北は俺達が
調査済みだから、南と西か…」



神宮司まりも
「こちらはブルネイより西回りで
調査隊を派遣します。大尉は南
から西側へ向かって下さい」



『誰』
「了解――」








『誰』
よもや最後の最後、島の西端で
BETAに遭遇するとは…。



『誰』
だが奴らはどうもスマトラ島
から渡海してきたようだ。
一体何故…?



『誰』
調査部隊のレポートを総合
すると、もうこの島には研究施設
はない。もちろんハイヴもだ。



『誰』
…俺がいくら考えてもわかる
訳がない。司令の見解を待つ
必要があるな。



『誰』
しかし…こんな状態で船を置いて
行けるんだろうか。せめて護衛の
部隊が必要じゃないのか?



『誰』
とにかく、補給線の到着までは
気を抜かず見張っていよう。
またいつ来るかわからない…。



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