エジプト・イスマイリヤ
『誰』
「カイロからイスマイリヤ基地まで
緑地が続いているのか。砂上戦闘の
訓練は必要無かっただろうか?」
ブリギッテ
「ルートを外れれば、そこは砂漠。
砂上戦を経験しようとした、大尉の
判断は正しいかと」
『誰』
「そうだな。できれば奴らに有利な
砂漠での交戦は避けたい所だが…」
イルフリーデ
「大尉、進行上にBETAを確認!
ご指示を願います!」
『誰』
「突破を最優先とする!追ってきた
奴らの頬を叩く!オアーゼ1、
好きなだけ暴れろ、道を拓け!」
ブリギッテ
「了解。フッ、私が突撃前衛を
任されるとはな。オアーゼ1、
吶喊する!」
イルフリーデ
「ずるい…。私も突撃前衛、
やりたいのになぁ…」
『誰』
「ま、また今度、機会があればな。
少尉のEF-2000は前衛装備に
換装されていないだろう…」
イルフリーデ
「許可さえ頂ければ、ハルバードを
片手に、いつでも吶喊致します!」
『誰』
「そうだな!よし、許可……
できるか…ッ!各機、後衛を
守りつつ、突撃!」
ブリギッテ
「ビルベイス市街地を突破!
BETAの群れを振りきった!」
『誰』
「素晴らしい働きだ、中尉!カイロ
からイスマイリヤまで約半分、
残り約70kmだ!」
『誰』
「各機、機体のチェック及び弾薬の
確認を怠るな!」
イルフリーデ
「大尉、よろしいでしょうか!
イスマイリヤ奪還作戦が無事終わり
次の作戦が、もしもあれば――」
『誰』
「ポジションの変更希望なら、
却下だ。少尉には砲撃支援の才が
ある。前衛に拘る必要は無い」
ブリギッテ
「私も同意見です、大尉。何度も
言っているだろう、少尉。お前には
後衛が向いている」
イルフリーデ
「…了解ですわ!ですが、突撃前衛
への夢は諦めませんからね!」