エジプト・研究施設1

「こちら、ウォードッグ２。ゲート
確保に成功。いつでも突入可能
です」



「良い手際だ、ウォードッグ２
及び、ウォードッグ１！見事な
コンビネーションだな」



「そうですか？嬉しいです。
よく言われれるんですよね。
私達はお似合いの夫婦だって」



「だ、誰もいってねーよ…！なんで
そうなるんだ！お、お前こそ、
大尉に何言ってるんだよ…ッ！」



「面白い奴らだ、頼もしい。よし
夫婦の呼吸、ＢＥＴＡ共にたっぷり
披露してやれ！」



「「了解！」」



「…って、了解！じゃなくて！何か
違うだろ…！？ま、まあいいか。
俺達の実力見せてやる！」



「ウォードッグ並びにオアーゼ中隊
は俺に続け！残りの部隊はゲートの
確保！後ろは任せる！」



「施設内への突入を開始する！
迷い犬になっても保護はできない！
しっかりついてこい！」



「それにしても、香月司令も人が
悪い。バックアップって、単に帰投
した欧州派遣軍の事じゃないか」



「でも、都合良く駆けつけられた
裏には何か働きかけがあったのかも
しれないな…何にせよ心強い！」

「目標、人口反応炉の破壊を確認！
尚も施設内ＢＥＴＡ多数！撤退を
進言します！」



「もっともな意見だ、オアーゼ２！
俺もこんなＢＥＴＡの寄り合い所に
長居はしたくはない！撤退だ！



「なんて美しい人なんだ…」



「は…！？な、何を言い出す、
ウォードッグ１…！」



「う、美しい人？私の事かしら？
どうもありがとう…ございます」



「ど、どういたしまして！…ッ！？
大尉、後方よりＢＥＴＡ多数接近！
…出口方向からだ！」



「ゲートからだと…？まさか、
表に残した部隊に何か…」



「…大尉！ゲートの確保に当って
いる部隊から次々に救援要請が…！
１７機同時にシグナルロスト！」



「１７機だと…？クソッ…！
もうそんなに犠牲が…！」



「…行きも怖ければ帰りも怖いか。
どこかの民謡よりもたちが悪いな。
全機！血路を開き撤退するぞ！」