中国・オリジナルハイヴ主広間2
リリア
「第一隔壁を閉じたのはいいけど、
もう開ける事は出来ないし、後ろ
からBETAも迫ってる…」
崔亦菲
「開閉剤残量5%を切りました!
じきにコントロール不能になって
開かれてしまいます」
『誰』
「…そうすれば閉じ込めた新種と
大量のBETAが一気に現れ、
挟み撃ちか…」
リリア
「そうでなくても、奴らはハイヴの
地中を通ってこっちに抜けて来そう
ですけどね…」
崔亦菲
「私達にも地中を掘る能力があれば
こんなふうに足止めを喰らわずに
済むんだけどね」
『誰』
「地中を掘る能力、か…。何か
引っかかるな…」
崔亦菲
「あ、いえすみません!別に嫌味を
言おうとした訳じゃ――」
『誰』
「いや、そういう事じゃなく――」
リリア
「『誰』大尉!
後方からBETA群接近!」
『誰』
「了解、とにかく迎撃する。
暴風中隊以外は俺に続け!」
崔亦菲
「開閉剤残量1%!
『誰』大尉!このままじゃ
本当にヤバイですよっ!!」
『誰』
「く…やむを得ない。暴風中隊は
ドロップタンクを放棄、一端後退
する!別ルートを探るんだ」
崔亦菲
「別ルートったって…」
『誰』
「地中は掘れなくても、BETAの
通った穴を通って直上か直下の
座標には到達出来るかもしれん」
『誰』
「そこでS-11を使えば、崩落が
起きて――楽観的だが何もせず
黙っているよりはマシ…ん!?」
崔亦菲
「な、なに?このマップは?
S-11?退避勧告!?」
「――全機聞こえるか!今から
S-11を使う!そのエリアから
即時退去せよ!猶予は20秒!」
『誰』
「こ、この声は…全機退避だ!
急げッ!天井が大崩落するぞ!!
隔壁の陰に隠れろ!!」
『誰』
「うおおおおおっっっ!!」
崔亦菲
「て、天井に…巨大な穴が…」
神宮司少佐
「『誰』大尉無事か!
遅くなってすまない!」
『誰』
「神宮司少佐ッ!!
ご無事だったんですねっ!!」
神宮司少佐
「そちらこそ。ここに至りこれ程の
数が健在とは…大尉の統率力には
感服した。さあ、共に戦おう!」