中国・H-01Aあ号標的ブロック
『誰』
「ここが…あ号標的ブロック…。
凄乃皇の自爆の影響か、もう
ボロボロといった感じだな」
神宮司少佐
「天井に大きな穴が…。そうか、
あそこから脱出艇が…」
龍浪響
「少佐、A-01部隊の戦いを…
桜花作戦の成功を無にする訳には
いきませんよ、絶対に!」
神宮司少佐
「当然だ。全機、床面の構造分析を
急げ!BETA共はまたすぐに
湧いて出てくるぞ!」
龍浪響
「少佐、残念ながら既に湧いて
ますよ。現在ツェルベルス大隊の
一部が交戦中です!」
『誰』
「よし、俺達が援護に向かう」
龍浪響
「いえ、ここは自分達が!いつも
『誰』大尉達に任せていて
は、大尉達が保ちませんよ!」
『誰』
「余計な気遣いは無用だ。それに
そう思うなら一刻も早く下への道を
見つけてくれ」
龍浪響
「り、了解!
それじゃお任せします!
よろしくお願いします!」
『誰』
「ああ、任された。
全機行くぞッ!」
千堂柚香
「『誰』大尉!そのまま一端
部屋の外に出てください!床面を
S-11で爆破します!」
『誰』
「脆い部分を見つけたんだな!?
よし、全機退避だ!」
ズンッ!!!!!
『誰』
「……どうだ?」
千堂柚香
「計算上は、あと2発ほどS-11
を使えば、『下』の天井に穴が
開きます」
神宮司少佐
「『誰』大尉、『下』への道
が開いたら、ツェルベルス大隊と
共に降りてくれ」
神宮司少佐
「状況が判明し次第こちらも動く。
作戦は、あ号標的をS-11で爆破
するというものだが――」
神宮司少佐
「相当数の犠牲と想定以上の
S-11を消費したツェルベルス
大隊はその任務を果たせない」
『誰』
「そうか…犠牲が大きければ、
それだけ手持ちのS-11は少なく
なる。その上使い過ぎれば…」
神宮司少佐
「我々の部隊がそれを担当する。
その為の下地作りを頼みたい。
…できるな?」
『誰』
「勿論ですよ!
必ずあ号標的を破壊して
やりましょう!」
千堂柚香
「S-11設置完了!
全機退避してください」
ズンッ!!!!!
『誰』
「あと1発…。
アイヒベルガー少佐の号令があり
次第、突入するぞ!」