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南アフリカ・ケープポイント




『誰』
「ここがアフリカ大陸喜望峰か。
美しい海と自然の中に遺棄された
観光バスが物悲しいな」



篁唯依
「大尉、アフリカ連合軍から
緊急通信!救援要請です!
発信源は――ケープタウン!」



『誰』
「了解。暴風中隊は俺達と
同行。ファング中隊は後方で
待機だ」



『誰』
「アフリカの状況は覚悟していた
とは言え、救援要請を聞くと
絶望的な気持ちになるな」



イーフェイ
「ねえ!大尉って良い腕してます
よね?私、大尉みたいな強い衛士、
興味あるんですよ」



イーフェイ
「BETA撃破のスコアで、私が
勝ったら、ひとつ何でも言う事
聞いてもらえません?」



『誰』
「中尉、キミはいきなり何を――」



イーフェイ
「――っと、話してる間に目標地点
に到着!ったく、会いたくない奴が
うじゃうじゃいるじゃないの!」



イーフェイ
「それじゃ大尉、さっきの約束
忘れないでくださいね!
暴風全機行くぞッッ!!」



『誰』
「げ、撃破スコア勝負の話か?
そんな勝負を受けた覚えはない!
お、おい、待て、崔中尉…!」








『誰』
「視認できるBETAは
全て片付けたな」



イーフェイ
「目標地点のケープタウン
市街地を視認。…ところで大尉、
私、負けちゃいましたね~」



イーフェイ
「でもやっぱり上官は強くなきゃ。
悔しいけど嬉しいから満足だわ」



『誰』
「ありがとう中尉。俺が悲観的に
なっていたから、励ましてくれた
んだろう?」



イーフェイ
「あら、気づいてました?
ま、でも約束は約束。私が負けた
んだから何かしないと…」



『誰』
「別に気にしなくても――」



イーフェイ
「いいえ、ダメよッ!そうだ!
私に勝ったご褒美に今度、
手製麻婆豆腐を御馳走します」



『誰』
「麻婆豆腐か…悪く無いね。
それを糧に踏ん張るとするか」



『誰』
「よし、市街戦に備えて各自
装備の点検だ!」



「了解!」



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