コンゴ・ヌワンム=ディトゥ基地1 目錄 コンゴ・ムバンダカ密林地帯1

コンゴ・ヌワンム=ディトゥ基地2




ララーシュタイン
「ローテ1より各機!傾聴である!
現在ハイヴ20km圏内に突入。
BETA共が蠢いておるっ!」



ララーシュタイン
「だが雑魚の相手は程々にせよ!
狙うは光線級!彼奴等めは必ず
殲滅するのであるっ!!」



『誰』
「――了解!大尉の言葉は
何気ないひと言にも重みがある。
さすがは七英雄の1人だ」



『誰』
「この目で『音速の男爵』たる
ゆえんを拝める日が来るとは…
武者震いが止まらない」



『誰』
「それにしても、見渡す限りの密林
だな。これでハイヴが近くにある
なんて。しかも光線級まで…」



ルナテレジア
「大尉が懸念される通りですわ。
奴らのレーザーは森林火災を
発生させます」



ルナテレジア
「密林はBETAの足止めとして
私達に有利な反面、大きなリスク
でもあるのですわ」



『誰』
「せめてもの救いは、BETAが
ハイヴの修復と周辺の地均しに
注力している事と…」



『誰』
「ハイヴが不完全な事で、BETA
の数がセオリーを大きく下回って
いると思われる事か――むッ!」



ルナテレジア
「BETAですわ!」



ララーシュタイン
「仕掛けてくる愚者のみ蹴散らし
他は後続に任せればよいッ!
いざ、戦闘開始であるっ!」



『誰』
「俺達も『ローテ』に続くぞ!
ファング中隊も後れをとるなよ!」








ルナテレジア
「目標まで残り15km。光線級の
攻撃はありませんでしたわね」



篁唯依
「しかし油断は禁物だ。ところで
ヴィッツレーベン少尉、少尉は何か
私に言いたい事でもあるのか?」



篁唯依
「昨日から先程の戦闘でも、私との
距離を常に保ち、様子を伺って
いたようだが?」



ルナテレジア
「見抜かれていたのですか…失礼
致しましたわ。実は日本の戦術機に
興味があったのです」



ルナテレジア
「芸術品とも称されるタイプゼロ…
いえ、タケミカヅチをこの目で直接
見られるなんて――」



ルナテレジア
「極東の最前線たる日本に赴く機会
など一生ないと思っていたところに
そちらから現れた時の感動――」



ルナテレジア
「ああ…私は死んでもいい…」



篁唯依
「そ、そうか。そこまでとは…。
だが死なれるのは困る。この作戦が
終わったら間近で見せてやろう」



ルナテレジア
「光栄ですわ!死んでいる場合では
ありませんわね。その機体に傷を
付ける訳にも…」



ルナテレジア
「俄然やる気が漲って
来ましたわ!」



篁唯依
「ほう、少尉が私を護ると?
見上げた心意気だ。必ず生きて
戻るがよい!」



コンゴ・ヌワンム=ディトゥ基地1 目錄 コンゴ・ムバンダカ密林地帯1