コンゴ・ムバンダカ密林地帯1
篁唯依
「先の戦闘以来、BETAは
大人しいものですね、大尉」
『誰』
「大人しいと言えば、崔中尉は
基地で大人しくしているだろうか」
篁唯依
「大丈夫でしょう。足を骨折して
いるのですから。その分うるさく
文句を言っていそうですが…」」
『誰』
「――ッ!?光線照射警報!?
全機乱数回避ッ!!」
篁唯依
「…何と言うことだ。
一瞬にして密林が炎に包まれて
しまった…」
『誰』
「叩ける時に叩いておかなければ
光線級はアキレス腱を食いちぎる。
必ず奴らを潰すぞッ!」
篁唯依
「「「了解ッ!」」」
ヘルガローゼ
「こちらローテ6!光線級を確認!
これより吶喊する!」
『誰』
「目標は小さい!木陰に隠れる
ゴブリンを追い立てろ!
ファング1はローテ6に続け!」
ヘルガローゼ
「ヘルガローゼ・ファルケン
マイヤー少尉です!インペリアルの
サムライとの共闘、光栄です!」
篁唯依
「貴官の実力、見せて貰おう!
いくぞッ!!」
ヘルガローゼ
「さすがは、篁中尉。お噂通りの
疾風迅雷ぶり。いずれ一度、直接
お手合わせを願いたいものです」
篁唯依
「少尉こそ、ツェルベルス大隊
所属の衛士らしい見事な機体捌き、
感服した」
『誰』
「お互いの健闘を讃え合う姿は
美しいが、そこまでだ!火勢が
増してきている!引くぞ!」
篁唯依
「ハイヴを目前にして口惜しいが、
炎に遮られ、各隊は寸断。
撤退は已む無し、か…」
『誰』
「大規模な森林火災になりそうだ。
炎に尻を焼かれる前に撤退する!
ララーシュタイン大尉に続け!」
「「了解!」」