コンゴ・ムバンダカ密林地帯2
『誰』
「…全機ついて来ているか!?
この熱量では戦術機といえども
長くは持たないぞ!」
ヘルガローゼ
「こちらローテ6!
『誰』大尉、ファング1が
遅れています!」
篁唯依
「…こちら、ファング1!
周囲を炎とBETAに覆われ孤立!
先に行ってください!」
『誰』
「どこだ?どこにいる…?くそ、
高熱でセンサー類の精度が――
見つけたぞ!」
『誰』
「中尉、そこで待っていろ!
BETAを4匹倒す前に迎えに
行くっ!!」
『誰』
「ローテ6は先に行け!本隊と
合流するんだ!」
ヘルガローゼ
「大尉!窮地の者に背を向けては
我が騎士道に反します!ましてこの
状況では共に行動した方が――」
『誰』
「――よし来いッ!貴様は当面
俺の指揮下に編入する。
囚われの姫君を救出するぞ!」
ヘルガローゼ
「了解ッ!!」
篁唯依
「大尉、救出に感謝します。
ですが…私は6匹倒しました」
『誰』
「ふっ…そうかすまない。少し
遅刻してしまったな。だが無事で
何よりだった」
『誰』
「ファルケンマイヤー少尉もよく
やった。ツェルベルス大隊の精鋭
ぶりには感服するな」
ヘルガローゼ
「いえ、大尉や中尉の機体捌きも
私には学ぶ事ばかりでした」
篁唯依
「後方より多数のBETA接近!
炎とBETAか。全てを焼き尽くす
地獄の炎と悪魔のようだ」
『誰』
「そんなものは吹き飛ばして
やりたいところだが、今は撤退
が最優先だ。行くぞ!」
「「了解!」」