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コンゴ・ムバンダカ密林地帯3




『誰』
「この森林火災はどこまで広がって
いるのだろうか。外気温が凄い事に
なっているな…」



『誰』
「センサー類の感度と精度が
落ちている。全周警戒を怠るな?」



ヘルガローゼ
「『シントウメッキャク』の極意が
戦術機にも通じれば良いの
ですが…」



篁唯依
「なるほど『火もまた涼し』か。
よくそんな言葉を知っているな。
だが少し用法が違うぞ」



篁唯依
「それは、心を無にすれば苦を苦と
思わなくなるという意味で、物理的
な影響をなくせる訳ではない」



ヘルガローゼ
「つまり心の有り様を説いた言葉と
言うわけですね?それは勉強に
なりました」



『誰』
「よし、もう少しで森林地帯を
抜ける――何だと?ここにも
BETAがっ!?」



篁唯依
「前方に味方機確認!交戦中!
――だが少ない!
圧倒的に不利だ!」



『誰』
「まだ部隊の多くが森の中か!?
よし俺達が援護するぞっ!」








『誰』
「まずいな、こちらの戦力が
圧倒的に少ない…!このままでは
押し切られる!」



『誰』
「ララーシュタイン大尉の姿も
まだ見えない。一体どうなって
るんだ!?」



ララーシュタイン
「ローテ1より各機!不覚にも我が
機体はBETAの攻撃により中破
したのであるっ!!」



『誰』
「な…なんだって!?大丈夫ですか
ララーシュタイン大尉!
今救出に――」



「心配は無用ですよ――」



『誰』
「支援攻撃…!?誰だ…!?
BETAが倒されていく…。
白いEF-2000?まさか!」



『誰』
「ファーレンホルスト中尉!
後方支援の第一中隊か!」



ジークリンデ
「ララーシュタイン大尉は私達が
援護します。大尉指揮下の部隊は
後退を継続してください」



ジークリンデ
「合流地点は今送った座標です。
一端退いてください。
状況を立て直します」



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