コンゴ・コンゴハイヴ1
『誰』
「目標地点、ポイントα到達。
突入予定の『門』を視認」
『誰』
「BETAの数はこの規模の
ハイヴにしては少ない。
充分突破可能だ」
ルナテレジア
「光線級の攻撃も無く、今回は
さしたる被害も出ず、無事に
目標に到着できましたわね」
『誰』
「これもララーシュタイン大尉が
鬼神の如き戦いでBETAを排除
してくれたおかげだ…」
『誰』
「俺の倍以上のスコアを叩き出す
とは、さすがは『音速の男爵』」
『誰』
「同じ大尉として中隊の指揮を
引き継いだとは言え…正直俺には
荷が重いのではないのか…」
ヘルガローゼ
「僭越ながら『誰』大尉、
少々我々を買いかぶり過ぎでは
ないでしょうか」
ヘルガローゼ
「確かに我々には、恵まれた上官と
多くの経験に裏打ちされた誇りが
あります」
ヘルガローゼ
「しかしことハイヴ戦に於いては、
大尉の方が経験豊富…何より幾度も
生還されているではないですか」
ルナテレジア
「私達は大尉に率いられる事で、
より一層、作戦の成功を確信して
いるのですわ」
『誰』
「…すまない、つまらん弱音を
吐いてしまった。お詫びに帰還
したら飯を奢ろう」
ルナテレジア
「ヘルガ共々期待しておりますわ。
では大尉、そろそろお時間です」
『誰』
「よし、全機突入――!!」
ルナテレジア
「ポイント確保!予想よりも更に
BETA個体数が少ないですわね」
『誰』
「忌むべき状況を齎した融合世界。
だが、その災禍はBETA達にも
降りかかったようだな」
『誰』
「このハイヴが本来の機能を持って
いない事はもはや疑う余地が無い。
俺達で十分破壊できるぞ!」
『誰』
「橋頭堡が確保されるまで
ポイントを維持する!
くれぐれも油断はするなよ!」