中東・アンバールハイヴ1 目錄 中東・アンバールハイヴ内

中東・アンバールハイヴ2




龍浪響
「門が見えてるのに、近づけねえ!
なんてBETAの数だ…!」



ヴォルフガング
「どいてろ、小僧!ビビってるなら
俺が前に出る!カバー頼むぜ!」



龍浪響
「だ、誰が小僧だ、お前…!
くっ……援護してやるよ!」



ヴォルフガング
「お前ッて言うんじゃねえよ!俺は
ウォルフガング・ブラウアーだ!
ローテ11!階級は少尉!」



ヴォルフガング
「コンゴハイヴじゃ目立った戦績を
残せなかったからな!ここで少しは
活躍させてもらう!」



龍浪響
「おい、俺の方が上官じゃねえか!
俺は中尉だぞ、口を弁えろ…!」



ヴォルフガング
「悪ぃ、あんた良い腕してるぜ、
ちっこい中尉!小僧と呼んだのは
謝罪させてもおうか!」



龍浪響
「おう、ありがとうな。…いや、
ちっこい中尉言うな…!…それより
突撃するなら今だぜ、大尉!」



『誰』
「よし、俺達もウォードッグと
ローテ11に続け!突入ポイントを
確保する!」








千堂柚香
「ハイヴ内に到達。突入部隊に被害
はありません。…内部は外に比べて
BETA数が少なく見えますね」



千堂柚香
「やはり研究施設の存在がBETA
を分散していたと見て間違い
無さそうですね」



『誰』
「加えて今はハイヴ建造に勤しんで
いるんだろう。融合世界の影響で
このハイヴも恐らく常態にない」



『誰』
「横坑の殆どは埋まり寸断されて
いるはず。少佐!偵察部隊を出し
ましょう!」



『誰』
「俺達と各突入部隊は、このまま
前進し、橋頭堡の確保を――ッ!?
戦車級!?千堂少尉、危ない!」



千堂柚香
「きゃっ…!?」



龍浪響
「千堂少尉…!こいつ、柚香に
乗っかってるんじゃねえよ…!」



千堂柚香
「だ、大丈夫です。伸し掛かられて
下敷きになってしまいましたけど。
戦車級、沈黙。撃破しました」



龍浪響
「心配かけやがって。倒されながら
仕留めるなんて、やるじゃないか。
化物をどかして今、自由にし…」



『誰』
「…ッ!今すぐ少尉から離れろ、
龍浪中尉!」



龍浪響
「…た、大尉、何言って……」



『誰』
「…見ろ!天井が崩落する!全機、
退避だ!急げ…!」



中東・アンバールハイヴ1 目錄 中東・アンバールハイヴ内